施工管理アプリのメリットとは?導入のメリットと選び方とは

公開日:2023/08/15   最終更新日:2023/05/26

施工管理アプリ メリット

施工管理では多くの書類や図面、人などを管理する必要があり、紙で管理するには厳しいものがあります。そのため現在では施工管理アプリを利用して書類や図面を管理する会社が増えています。そこで本記事では、施工管理アプリのメリットとその選び方を解説します。紙媒体でも管理が難しいと感じている方はぜひ最後までご覧ください。

施工管理アプリとは

施工管理アプリとはどんなものなのでしょうか?ここでは施工管理アプリの概要と、主に搭載されている機能について紹介します。

施工管理アプリの概要

施工管理アプリとは、建設・建築業や土木事業の現場で使われる図面や報告書、日報、作業工程表などを管理するツールです。紙媒体ではなく電子媒体を使って管理するため、ペーパーレス化と施工管理業務の効率化が見込めます。では次の章で施工管理アプリの主な機能を紹介します。また、施工管理アプリの主な機能には、「情報共有」、「工程表の作成」、「日報の作成」、「チャット機能」の4種類があります。

情報共有

施工管理アプリではリアルタイムで情報共有ができるため、今すぐ伝達したい内容があれば、アプリに送るだけで共有が可能です。また一斉送信もできるため、全員に伝達したいときにも便利でしょう。

工程表の共有

作成した工程表もアプリ内で共有できます。アプリによってはメンバー同士で共有したり、全員に共有したりとその場に応じて共有先の変更も可能です。またエクセルをクラウド上で編集可能にしておけば、工程表を全員で記入することもできます。

日報の作成

日報の作成も管理アプリで行えます。日報はパソコン上で作成する場合が多いため、帰社してから執筆する必要がありましたが、施工管理アプリであれば、携帯で作成できます。帰り道の電車の中でも作成できるため時間を有効活用できるでしょう。

チャット機能

施工管理アプリにはチャット機能も搭載しています。会社の連絡などはLINEなどのSNSでも可能ですが、仕事と私用でチャット機能を分けたい方には便利です。

アプリを導入するメリットとは

施工管理アプリの主な機能を紹介したところで、ここからはアプリを導入するメリットについて解説します。

ペーパーレス化

図面や書類など建設現場には多くの紙媒体の資料が多くなります。施工管理アプリを利用すれば、そのような書類をアプリ上で管理できるためペーパーレスになります。紙は捨てて燃やすため、CO2を排出に地球環境によくありませんが、アプリ上の書類であればデータを消去するだけですから地球環境にも優しいです。

また協同事業であれば、他会社の社員の方達とも連絡がとれます。私用のLINEを交換するのは抵抗がありますが、会社用のアプリであれば、抵抗も少ないのではないでしょうか。

業務の効率UP

図面の印刷や紙書類探し、図面の手渡し、日報のための帰宅など時間を浪費するような業務を施工管理アプリであれば、削減できます。図面や紙の書類はアプリで共有すればいつでも確認できるうえ、ファイルも検索できるため探す手間も省けます。またアプリはいつでも利用できるため、スキマ時間に日報の作成もできます。

高年の方の扱い

施工管理アプリには、メリットだけでなくデメリットももちろんあります。ここでデメリットについても解説します。建設業は少子高年化が懸念されており、中年から高年の方が他の業種よりも多い傾向にあります。そのため、アプリで書類や図面を全て管理すると、高年の方の方が使いこなせず、情報漏れが発生したり、より業務が滞ってしまったりする可能性があります。

アプリを導入し、現場で使うようにするには、そのような方向けの教習の場を設け、若手が高年の方にアプリの使い方を理解し共有していく時間が必要です

長期的な運用

長期的運用を考えた場合には、費用対効果を考慮する必要があります。施工管理アプリの多くは無料ですが、大人数で使用したり、多くの機能を使ったりする場合は有料コンテンツを利用することになるでしょう。有料アプリを利用する場合には、アプリの値段だけで考えず、アプリでできることを明確にし、施工管理者の人件費、光熱費、業務効率化による業務成績向上、なども吟味したうえで導入するようにしましよう。

施工管理アプリの選び方

さらにここからは施工管理アプリの選び方を解説します。

誰向けに作っているアプリかを把握する

施工管理アプリを選ぶときには、どんな人を想定して作られたアプリかを確認しましょう。コミュニケーションを円滑にするために施工管理アプリを導入しても、図面管理や書類の保存に重きをおいたアプリであったら、かえって使いにくくなってしまいます。

また多機能アプリでさまざまなことができても、操作が難しければ高年の方が使えず、意味がなくなるでしょう。このように使用する場面や人に合わせてアプリを選んでいくことが大切です。

まとめ

本記事では施工管理アプリができる主な機能と施工管理アプリのメリット・デメリット、施工管理アプリの選び方の3つを解説しました。施工管理アプリを導入することでペーパーレス化を進めることができ、業務の効率UPに繋がります。紙媒体での書類・図面管理で困っている場合は、ぜひ施工管理アプリの導入を検討してみてください。

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